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京町家情報センター
朱雀北ノ口町京町家 京竹籠 花こころ 小倉千恵美さん

聞き手:テナント京都プロデュース 足立磨砂幸

 下京区朱雀にある3連棟の京町家の一軒を、住まいながら、竹細工の工房、展示場にされている、竹細工職人の小倉千恵美さんにお話をお伺いしました。

■お借りいただいてもう8年になりますね。もともとマンションお住まいで、そして京町家に引っ越されてきましたが、思っておられたのと現実と違う所はありましたか。
●この町家は、古まま良い感じで残っていまして、木や土、畳などの自然の素材で、癒されて、とてもホッとできる感じがします。本当に良いところに住まわせていただていると思っています。最初の一年目は、京都の冬は厳しい寒さがありますが、隙間風があったりして、寒さが体にこたえました。ただ、その次の冬からは体が慣れて(笑)寒く感じることが無くなってきました。

■入ってすぐの玄関間を竹細工の作品の展示場にされていますが、他の部屋はどのようにお使いなのでしょう。また、こちらで販売もされているのですか。
●1階の最初の部屋は展示室、次の部屋は工房、奥の部屋は接客の部屋になっています。2階は寝室と、もう一部屋は箪笥などが置いてあります。
作品の販売は、主には、ギャラリーや百貨店さんでの一週間とか二週間の展示会での販売が中心になるのですが、最近は少しずつですが、雑誌などに取り上げられたり、フェイスブックを見ていただいたりして、直接こちらに来られて作品を見て買っていただくことも増えてきました。

■作品を作られるうえで、マンションで作られるのと、町家で作られるのとでは、違うところはありますか。
●実際に床の間とかがあるので、花籠なども作っているので、置いたイメージとかを試せたりできますし、もともと伝統的な日本家屋にあわせたものが伝統工芸品であるので、それはとてもありがたいところだと思っています。
また、初めて来ていただくお客様や、雑誌の取材などの方に来て頂いたときも、京都らしいところですね、懐かしい感じがしますと喜んでいただいています。

■この町家には洋間になっているお部屋もありましたね。
●洋室があるのもこの町家の良いところだと思っています。伝統的な暮らしを実践するということ、そういう暮らしを残してくために伝えていくような役割を担えればと思います。ただ、それも大事な事だと思うのですが、一方では、社会は変わっていく部分もありますね。作品も新しい暮らしに沿わせたものを作らなければならないので、両方の良さを活かしながら物つくりができればよいと思っています。
骨董のような家具とかで部屋の中をまとめるのも、それも素晴らしいと思うのですが、現在の自分の心地よいと思えるもので部屋の中はまとめて、両方の良さを感じる気持ちでお部屋を使いたいとおもっています。

■小倉さんは今後、この、町家の工房から、どのような作品を作られていくのですか。
●作家さんの物づくり、出来るだけ時間をかけて華やかなものを作りたいと思う気もちもあるのですが、今はできるだけ実際に使っていただきたいと思うので、追作ができて同じものも作って金額を抑えて、できるだけ、身近に感じていただけるもの作りをしたいと思っています。

今回お話を聞かせていただきまして、小倉さんの様な、町家を好きな方に借りていただいて、本当に良かったと思います。朱雀の町家から、引きつづき素晴らしい作品を作っていただいて、ご活躍を期待しております。

京竹籠 花こころ ホームページ
展示会 平成30年8月3日〜21日
京都市中京区二条通寺町東入ル榎木町77-1 延寿堂ビル1F
ギャラリー Sophora にて


< 京町家情報センター事務局 城幸央 >

2018.7.1