さんがわらぶき【桟瓦葺き】

 本(瓦)葺きの簡略として江戸時代初期に開発された平と丸が一体になった瓦を使った葺き方。トントン(土居葺き)や杉皮で下地の防水を計り、土を谷部にのみ置く「筋葺き」で葺く。また重ねの線をきちんと通すために右から左へと差し葺きにする。軽量化と下地にまわった水の処理を考えた葺き方である。