家族4人で町家に住まう──上京区・Nm邸内田康博(再生研幹事)
融資の決定を急ぐ理由は、この4月に小学生になる上の子供が、今の住まいから新居に引っ越しをすると転校となるが、それを避けるためにあらかじめこの学区の小学校に入学するためでした。融資が確定していないため、学校説明会も両方参加しているとのことでした。 早速、翌週の土曜日に現地調査を行いました。路地奥の町家で、トオリニワへの入り口の他に玄関があり、網代天井や円窓付の間仕切りなど数寄屋の意匠が多くみられ、昭和初期と思われる新築当時の建て主の趣味を伺わせます。 調査にもとづいて急いで計画案を練り、見積りをしましたが予算を大幅に超過していました。改修範囲を見直し、融資額と手持ち資金をやりくりした限度額にあわせて工事費の目処をたてました。その後、2月下旬には融資が決定し、3月中旬に決済が済み、無事、町家の購入手続きが完了しました。 工事は4月上旬からはじまりました。お勤めの都合で現場での打合せは土曜日に限定されました。現場の進行にあわせてキッチンセットやユニットバスなどのショールームと現場での打合せを毎週のように行いました。
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2011.9.1 |