井戸替え

【井戸替え】 Idokae   市田直和
井戸浚え
(いどさらえ)晒井戸(さらしいど)とも言い、地下水の利用をはかるために常に湧いてくるように行われたものである。かっては七夕の行事であった。(旧暦七夕は現在の盆にあたる)
名水の1つ晴明神社境内の晴明井の近くN様邸の掘り抜き井戸における施工状況です。井戸は直径0.88m 深さ9.0mと測定したが、井戸底のガラ、ヘドロ等水を取り除くと9.7mであった。井戸上部にて三っ又を組み、これにウインチを取付、作業員1名が底に入って、清掃とともに内部の点検も行う。この間水中ポンプにて浸透水を汲み出しながら行う。清掃後は良く水洗いした砂利を敷きつめて底泥の浮上を防止する。一般の民家にあったものは管理されずに消失したものが多くあるなかで施主の自分の家の井戸に対する愛着と地下水と水道水の二つのシステムを家庭に持ちたいとの深い配慮の結果により、この様な機会にめぐまれた事を感謝しています。 

監修 京町家作事組
設計 末川協建築設計事務所
施工 滑竝闃ヌ工

京都市上京区
4分30秒

www.kyomachiya.net