埋木 【umeki】 うめき    山脇 美保  (棟梁塾三期生)
改修後はほとんどの柱が見えてきますが
改修前は大壁になっていて、ベニヤが柱にはってあったりすることが多く、その下地をするため柱はびっくりするほど欠かれていたりすることがあります。また鴨居の位置が変わると以前の穴が残ってしまいます。
 穴がのこってしまうと見た目も悪く、大きく欠かれていたりすると構造的にも不安があります。
そこで、傷や穴をなるべくそのままの大きさで少しきれいに取って、同じ形の木材で埋めます。木目が似たような木をさがして木目が合うように使います。
町家の場合、最後は古色をつけるので、すっかり目立たなくなりきれいに仕上がります。

平成23年3月
京都市上京区大宮丸太町 松庵にて 
監修 京町家作事組
設計 冨家建築設計事務所
施工 アラキ工務店