◎5月の報告
◎6月の予定
⇒町家改修相談会 ⇒職人さんのお話し会 5/27(日)「町家の上手な改修」 「町家の手入れを学ぶ」(講師:荒木正亘) 6/3(日)「瓦の話」(講師:光本大助)、「左官の話」(講師:萩野哲也) 5月27日(日)、6月3日(日)の2日間、釜座町町家にて“町家改修相談会”と“職人さんのお話し会”を開催しました。両日ともオープンの午前10時前から改修のご相談に来られる方がおられるなど、盛況のうちに終えることができました。お話会は1日に2回行いましたが、ほとんどの方が両方に参加され、なかには2日ともすべて参加された方もおられました。質疑応答がなかなか終わらず、講師にお願いして休憩時間もほとんどなしでお話が続きました。改修相談では現在住まれている町家の改修相談はもちろん、これから購入予定の町家についてもご相談をうけました。 今年の楽町楽家はコンサートなどのイベントが少ない代わりにお住まいの町家を多数見学いただけるプログラムとなっていましたが、どの会場も、多くの方においでいただき、楽しく充実したイベントとなったようです。 (設計担当理事 内田康博)
[釜座町町家 庭の手入れ]
(事務局 常吉裕子) [構造改修研修会−京都市建築審査課による現場見学−]
その1回目として、5月30日、作事組で改修中の下京区のIh邸の工事現場で見学会を開きました。市の建築審査課の構造担当のお二人においで頂き、実際の構造改修工事の内容を見ていただきました。表屋つくりの大店で、「まちの匠の知恵を活かした京都型耐震リフォーム支援事業」の事前協議を行った物件です。40本の柱の根継と揚げ前を行っています。大正期に設けられた土台の腐朽が進んでおり、ひとつ石基礎の復旧も含まれています。 耐震改修の前に建物の健全化が必要な事は、共通の認識となっています。柱の傷みの状況とその原因、実際に行った根継の使い分け、木舞の編みなおし、土壁の復旧の方法、などを現場で確認いただくことができました。実際に工事にかかる手間やコスト、それに対する支援の割合についてもオープンに話し合う事ができました。今後も、市の耐震診断指針についてのケーススタディや解説、また、横架材や通し柱の抜き替えを伴う大掛かりな構造改修現場の見学会を継続的に続けていくことを確認し合いました。 (設計担当理事 末川協) [第2回釜座町懐かしの写真展]
昔と今との町並みの違いもさることながら、子ども達の多さや行事に参加する人の多さに驚かされます。マイカーを持つ人が少なかった時代には、町内会の団体旅行が身近な娯楽のひとつだったようです。 期間中は町内や近隣の方が次々と見に来られ、写真を眺めながら当時のことを懐かしそうに話してくださいます。釜座町町家が町並みの保全だけでなく、思い出をあたためる場所になっていることを嬉しく思います。 (事務局 常吉裕子)
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