◎12月の報告
◎1月の予定
[2013 年始ご挨拶] 新たな年を共に迎えられたことを慶び良い年であるように祈ります。 昨秋は作全協の総会があり、主には金沢のそれですが、各地の抱える問題とその解決の試みをうかがい知ることができました。また、作全協の活動趣旨の地域的な広がりと活動の深化も実感できました。京都からすれば、議論が作事に絞り込めていないうらみはありましたが、京都のように、京町家ネットのなかで、直して守ることに特化した作事組のような活動が行われている地域は少ないのですから、やむを得ないことだと思います。むしろ町家などの抱える問題は包括的であり、全体としての町家をどうするかを考え、解決すべく実践することが求められているのだと思います。 その包括的問題とは、空き町家(観光地の裏側のものも含めて)、相続(継承)、大型町家の活用(担い手の変化)、技術、法基準、コストなどです。その解決の手立てとして提示されたのは、金沢町家流通コーディネート事業の一環としての大型空き町家を、シェアーハウスとして活用する町家ドミトリー。八女の、資金を募って町家を買い上げ運用して出資金を返還する方法などです。見学でしたが、金沢職人大学校の子供マイスタースクールは、将来の町家の施主や職人を育てることになるだろうと思います。それらの試みのすべてがうまくいくかどうかはわかりませんが、実践を続けることで現実に練磨され有効な方法になっていくのだと思います。そして町家が守られ作られるようにするために、必要と思われるさまざまな試みが求められているのが今だと思います。 町家の問題が包括的なら、作事組としては京町家ネットとの連携が重要になります。作事組の活動の障害となることを検証し問題を整理して、京町家ネットと協働で解決していくことです。そして目指すことは町家の抱える問題が包括的に解決して、町家で暮らすことや建てることが当たり前になることです。その日が一日でも早く正夢になるように、皆様とともに力を合わせていきたいと思います。 本年もよろしくお願いします。 (代表理事 梶山秀一郎)
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