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京町家作事組
第74号(2013年11月)

◎10月の報告

2日(水) 棟梁塾 座学12「町家を巡る各種補助事業制度」
6日(日) 棟梁塾 実習8「塗装」
11日(金) 理事会
20日(日) 棟梁塾 実習9「建具」
25日(金) 理事会
26日(土) 斧屋法要
27日(日) 映画「まちや紳士録」上映会

◎11月の予定

6日(水) 棟梁塾 座学13「町家の庭」
8日(金) 理事会
9日(土) 勉強会「大型町家の用途変更について」
10日(日) 棟梁塾 実習10「町家の庭見学」
16日-17日 全国町家再生交流会in臼杵
22日(金) 理事会
24日(日) 棟梁塾 実習11「畳」

映画「まちや紳士録」上映会

舞台挨拶をされる北島氏
 10月27日(日)午後6時30分、河原町五条下るのひと・まち交流館にて「まちや紳士録」の上映会が開催されました。福岡県八女福島での町家再生の取り組みについてのドキュメンタリーで、若手の映画監督が当地に住み込み、1年と2ヶ月近くかけて製作されたものです。江戸時代から続く商家町として繁栄した町並みが、台風の被害などが元で取り壊されてゆく状況にたいする危機感から市民有志がはじめた町並み保全活動を通じ、ひとつひとつ町家が再生されてゆく姿が静かに、力強く映しだされています。また、会場には主役のひとりである元市役所職員の北島氏がはるばる九州からおいで頂き、映像では語り尽くせない町並み保存活動の一端をお話しいただきました。地域のたくさんの住人や市、教育委員会、商工会議所をはじめとする多くの団体の賛同を得ながら着実に進められる活動で、美しい町並みが再生されつつあります。上映会は全国各地で順次開催されつつあり、各地に残されている美しい町並みを保存する活動に係る方々におおきな励みとなることと思います。
(設計担当理事 内田康博)

[韓国からのヒアリング来訪]

韓屋センターの方々
 10月9日(水)午前10時、韓国の建築都市空間研究所 国家韓屋センターから研究員3名と通訳1名(立命館大学の大学院生で韓国からの留学生)が京町家ネットの活動についてヒアリングに来られました。この研究所は国策研究機関で建築と都市デザイン向上のための政策研究を行い、その中で韓国の伝統建築(韓屋)の保全や維持管理のための調査研究をされています。韓国では近年、伝統建築に対する関心が高まり、伝統建築の新築が合法化されたとのことですが、韓屋風と呼ばれる類似韓屋が問題視され、新韓屋とよばれる現代住宅が建てられているが、どのように受け入れるべきか議論されているとのことでした。今年度の重点課題として「韓屋認定制度」導入に関して研究中とのことで、質問は京町家の定義、平成の京町家との関係、京町家情報センターへの登録過程、作事組の運営システム、京町家の修繕、再生における難点など多岐にわたりました。大学の敷地内に実際に新築されていく韓屋の記録をまとめた本を見せていただくなど、韓国で伝統建築がおかれている状況など興味深いお話もお聞きできました。今後も交流をするなかで、相互の研鑽の糧となればと思います。
(設計担当理事 内田康博)


工事実績: 197件
相談件数: 522件
('99年〜'13年10月31日現在累計)