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京町家作事組
第102号(2016年3月)

◎2月の報告

3日(水) 棟梁塾 座学5「京町家の施工(1)」
6日(土)
7日(日)
全国町家再生交流会
11日(木祝) 初釜
12日(金) 理事会
14日(日) 棟梁塾実習3「改修現場見学」
17日(水) 棟梁塾 座学6「京町家の施工(2)」
26日(金) 理事会
27日(土)
28日(日)
掘り出し物市

◎3月の予定

2日(水) 棟梁塾 座学7「京町家の決まりごと(1)」
10日(木) 上越市城北中学校から見学者来訪
11日(金) 理事会
13日(日) 棟梁塾実習4「倉庫見学」
16日(水) 棟梁塾 座学7「京町家の決まりごと(2)」
21日(月祝) 多聞会「アートと考古学」『町家 庶民の美意識』
23日(水) 兵庫県豊岡市出石まちづくり関係者来訪
25日(金) 理事会


「鏝と川越」〜全国町家再生交流会 第2分科会「町家と伝統工法」報告〜


全国町家再生交流会川越総評

川越蔵造りのまちなみ
第1日の集会 川越建築集団の努力が見てとれた。各持ち場の人が良い物件を、参加した人のため時間をかけて製作したのが画面上でみられた。鏝職人としてはもうちょっと泥くさい所を見たい。すべてが美しすぎる様な気がした。自然素材は美しくも有り、又ちょっとヘソ曲な所も有ると思う。画面で見えない所を明日の現場見学で見てみたい。

2日目現場見学 川越の役所の人建築リーダーの人がよく説明して頂いた感謝。伝建地区蔵の町を見学して、鏝が思っていた川越蔵の町がイメージとちょっとちがう。江戸黒漆喰が残ってるだろうと思っていたのが、ペンキの黒に成っていた。裏切られた気持ちになる。川越の人に聞けば、漆喰塗る左官がいない。もう一点は、費用が高い漆喰よりペンキに成ったそうです。土蔵の町でも鏝職人がいない。そして今では土の産地すらなくなったそうです。これだけの蔵を造った職人が川越から消えたのは残念です。蔵仕上げの技量の高さが各所にある。特に大扉、掛け子の仕上げはどんな鏝職人にもできるものではない。技量の高さがわかる。この技術も消えると思うと見学の足取りも重く成ります。でも長屋の改修に鏝職人の仕事が有りました。仕上げの壁から聞こえて来ました。まだ川越左官は消えていないと。半間の壁面に紅柄の磨き(横の古い壁赤土の磨き)対面には黒の磨き壁、仕上がってます。案内の人に聞けば、若い職人が今はない仕事だから手伝いたいと申し出て仕上げたそうです。ボランティアで(トータルで一週間位と思う)。

土蔵町家の改修を廻って鏝職人が消えたと思いつつ長屋の改修を見て川越の左官の火が消えてないと思った。今日一日頭の中の雲が晴天に変った。見てない話してない鏝職人だが頑張ってほしい。(鏝馬鹿)
萩野哲也 作事組理事

初釜
2月11日(木祝)、釜座町茶道部の初釜が行われました。楽しいお茶会になるようにと松井先生がお酒やお手製の干し柿バターサンドなどを用意してくださいました。最初に少しお酒と肴を、それからバレンタインにちなんだハート型チョコレート風味の主菓子(松彌製)をいただきました。酒器は象彦さんの誂えもので、漆に金、プラチナ箔など素材や形状が異なるとお酒の味が変わるのを教わりました。来てくださったご町内の方々にも感謝申し上げます。

掘り出し物市
2月27日、28日は冬の掘り出し物市を開催しました。ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。今回はいつもほど品物が豊富ではなかったのですが、作事組の会員さんから状態のよい機械式カメラを多数提供して頂き、男性のお客様に好評でした。いつもご贔屓にして下さる方が、お古の品を色々とお役立てくださるのもありがたいことです。


工事実績: 226件
相談件数: 610件
('99年〜'16年2月29日現在累計)