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京町家作事組
第104号(2016年5月)

◎4月の報告

6日(水) 棟梁塾 座学9
「木舞竹組の割付と組上げ・男結び・縄掛け・木賊張り」
8日(金) 理事会
10日(日) 棟梁塾実習5「建具製作見学」
20日(水) 棟梁塾 座学10「左官 歴史・材料・道具・工法」
22日(金) 理事会
23日(土) 香港大学建築学科・文化遺産管理過程学生諸氏の視察
29日(金祝) 平成28年度定時総会

◎5月の予定

11日(水) 棟梁塾 座学11「瓦 歴史・材料・道具・工法」
13日(金) 理事会
22日(日) 棟梁塾実習6「三和土」
27日(金) 理事会
29日(日) 棟梁塾実習7「表具」


[香港大学建築学科・文化遺産管理過程を学ぶ学生諸氏の視察]

 1月に参加したアジア・ヘリテイジネットワークのバリ会議で知り合えた香港大学のブライアン・カン氏、クリス・リム氏らの引率で上記の学生諸氏が京町家作事組の活動を視察に来られた(4月23日)。始めに釜座町町家の見学、改修記録のDVDを見て頂き、設計担当の木下理事長、施工担当の大下副理事長を交え意見交換を行った。町家再生に関わる職種の数、材料や職人の調達の課題、若い職人の育成の動向、職人の社会的な地位、改修コスト管理の課題、改修の法的なハードル、改修に構造エンジニアが不在の理由、活動の将来的な目標など、町家再生の実務に関する本質的な質問が雨あられと続き、作事組側の応答にも熱が入り、あっという間に予定の時間を過ぎた。その後、実際の改修現場見学、改修後の町家の見学を経たが、そこでも非常に熱心に見学をされ、施主にも質問をされていた。
 限られた時間ではあったが、有意義に町家再生の実践現場を学ばれたと思い、京町家と香港のショップハウスの保全が気持ちの上でも、技術の点でも今後も繋がっていくことを願う。参加されていた学生さん達からサインを求められていた大下氏、(3歳から大工を目指したという!)職人の格好良さはアジア全般に通じると確信できた。
作事組副理事長 末川 協

平成28年度定時総会
 庭のもみじは紅い新芽がふわりと広がっていきいきとしてまいりました。
 4月29日には定時総会が開かれ、理事長から平成28年度の重点事業が述べられました。作事組は歴史的に検証された伝統知による木構法や自然素材と職人の手技にこだわる町家改修を着実に実践してゆくことを使命として、設計施工委員会を総合し、四条町大船鉾町会所改修計画では京町家ネット各会と協働し、景観と文化環境保全を目指す諸団体との活動の連携や、運動の相互交流を進めていきます。どうぞ皆様ご協力よろしくお願い申し上げます。



工事実績: 228件
相談件数: 615件
('99年〜'16年4月30日現在累計)