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京町家作事組
第118号(2018年1月号)

◎11月の報告

3日(金祝) 京町家体験講座第2回「京都新町まちあるき」
7日(火) ワールドモニュメント財団上席プログラムアドバイザー・ダーリン女史来訪
8日(水) 「京都市歴史的建築物保存及び活用条例」講習会@長江家住宅現場見学会
10日(金) 理事会
16日(木) 京都工芸繊維大学3回生来訪「三条通の町家実習」
16日(木) 京都森林・木材塾主催 京都の名建築「聴竹居と杉本家」見学会
17日(金) 「京都市歴史的建築物保存及び活用条例」講習会A耐震診断
17日(金)
~20日(月)
第40回全国町並みゼミ名古屋有松大会
22日(水) 「京都市歴史的建築物保存及び活用条例」講習会B包括同意基準
24日(金) 理事会

◎12月の報告

2日(土) 京町家体験講座第3回「大工さんトークショウ!京町家入門」
4日(月) 全徳島建設労働組合フレッセ 京町家見学ツアー
8日(金) 理事会
9日(土) 第60回建築士会全国大会 京都大会
10日(日) 作事組・棟梁塾 冬期研修会
12日(火) 京町家の改修設計基礎講座「京町家の基本2 素材と工法」
14日(木) 茶道部稽古

◎1月の報告

9日(火) 京町家の改修設計基礎講座「改修設計の基本」
12日(金) 理事会・新年会
21日(日) 釜座町茶道部 初釜
26日(金) 理事会




WMFダーリーン氏来訪
[ 迎春 ]
 新年を迎え、社員の皆様の御活躍と御多幸を心よりお祈り申し上げます。 本年は、昨春京町家ネットから提案して11月12日に市議会で可決された「京都市京町家の保全及び継承に関する条例」がいよいよ実行に移されることになります。今まで静かに継承されてきた京町家がどうしても壊されざるを得なくなった時、市に届け出る事になり、その情報が流通専門家の中で利活用希望者に届けられ、町家継承計画が計られます。その流れと連携して改修計画や見積業務の機会も増えてくる事が予想されます。こうした動きの中で、地域社会に町家を健全に存続させる為に地道にこなしてきた作事組の活動は益々重要になるものと思われます。京町家ネットの一員として、着実にそのリクエストに応えながら、将来の展望を切り拓いて行く新年になりそうです。皆様の一致団結したご協力をお願いする次第です。
(代表理事  木下龍一)



建築士会全国大会
エクスカーションF 釜座町町家

ちおん舎の蔵ギャラリー
[ 第60回建築士会全国大会 京都大会 ]
 12月9日(土)建築士会全国大会「京都大会」二日目のエクスカーションAからR全18コースの豪華ラインナップのうち、Fコースは内藤郁子さんが企画された「呉服の商家と京料理」で、無名舎、ちおん舎、千總ギャラリー、京都刺繍修復工房 和光舎とともに釜座町町家もルートに含まれており、約20名の方をお迎えしました。女性が多く、お着物姿の方もおられて、建築士というお仕事柄かどことなくファッショナブルです。建物の奥から順にご覧いただき、木下理事長が洛中洛外図屏風(歴博甲本)と年中行事絵巻(京都大学文学部所蔵)の部分を写したパネルで京町家の成り立ちについてお話をされました。朝の庭で沢山の紅葉の落ち葉を拾って水を撒くと、格段に輝いて見えるのには、いつもながら少し驚きます。潤いが功を奏したのか、ちおん舎の見学に同行を許され、木乃婦のお弁当をご一緒にいただきました。蔵のギャラリーには千切屋献上の着物姿で微笑むダイアナ妃の写真などもあり、本式のゆとりのある建物造作とあいまって、格式の高い商家の歴史を肌で感じることができました。京都府建築士会の世話人の方々や、福井から参加された方々のお話しを聴いていると、旅の遍歴や民族間の食と骨格の違いなど、面白い説が飛び出してお話しに花が咲きました。
(事務局 森珠恵)



京都天狼院書店にて 京町家入門

京都天狼院書店2階

京都天狼院書店1階
[ 京町家体験講座第3回「大工さんトークショウ!京町家入門」 ]
 12月2日(土)京町家体験講座の3回目は、昨年12月の竣工からほぼ1年となる京都天狼院書店の2階をお借りして、女将の山中菜摘さんと工事を担当したアラキ工務店のトークショウを開催させていただきました。天狼院書店の発行する雑誌Reading Life 2017夏号で6ページにわたって大工の桜井宏昭さんの仕事を取材され、豊富な写真とともに京町家の細部を見る記事を担当された山本海鈴さんが、解体中に井戸が出てきたのが面白かったと仰るように、町家の寸法体系という規格はあっても、解体してみないとわからないことがあり、工期が延びる原因になることもありますが、天狼院書店の皆様は町家改修の過程をすべて受け入れてくださったうえで、先端的で多様なスキルアップのサービスを展開されており、書店等の運営にかかわる方々の注目を集めています。今回の講座は、アラキ工務店の大工さん、現場監督さん、社長の三者が山中さんの質問にお答えするかたちで、大工になったきっかけ、仕事の内実、建物の維持管理の考え方、工務店とのつきあい方などをお話しされました。設計担当の南麻衣子さんも客席にいて、2階の内装にはあまり手をいれずにあえて既存のラフな感じをいかして、未完成の工房をイメージしたというお話しを添えられました。これから大工の人手不足が加速するという将来予測があり、参加者の方からは、大工になる年齢制限について質問がありました。一通り仕事を経験して一人前になるのに通常5年かかるので30歳くらいまでだろうという社長の見解でしたが、稀な例では1年の職業訓練を経て43歳で大工の世界に入ったという人に先日お会いしました。他にも沢山ご質問をいただきました。開発計画をもって頻りに近隣を廻っている不動産業者から高齢の両親が住む町家と暮らしを守りたいがどのようにサポートしていけばよいか、遺産相続で意見の異なるご兄弟と共同名義で所有する町家をどのように保全していけばよいか、そうした課題に直面している人が納得できる道を進んでいけるように、落ち着いて考える助けとなるような出会いの場を設けていきたいと思っています。今後ともご協力をお願い致します。
 次回体験講座は「3月8日、町家の日」の一企画として、3月4日(日)「茶碗と鍾馗さまをつくる陶芸体験」を釜座町町家にて、3月10日(土)島崎信さんトークショウ「北欧の家具と町家」を御幸町松原近くのあけびわろーじにて開催を予定しています。1月半ばHP等にて詳細をご案内します。ご参加をお待ちしています。

作事組活動実績
■ 工事中・設計中案件:4件
■ 相談中案件:9件
('17年12月末)