 ◎第二期京町家棟梁塾たより 3
今年は格別に暑い夏ですが、そんな中も棟梁塾二期生は座学に実習に励んでいます。 額に玉の汗を浮かべ、シャツを汗でじっとり濡らしながら、先日は材木屋さんと製材所の見学会に参加していました。
材木屋さんでは親方の話を聞きながら、材木を見て、その肌を撫で、匂いを嗅いでは興味深げに様々な材に触れる塾生達の姿がありました。 製材所では原木が製材されていく過程を見せていただいたのですが、そこでは色んな角度から見ようと歩き回る塾生達。京都には原木を製材するようなところが数少ないので、貴重な体験を無駄にしないという気持ちがあったのかも知れません。 座学は畳の間にぐるり四角く配置された机に、座布団に座り向かいます。講師も塾生も。 
"京都の町家は化石燃料に頼らないで快適に日本の四季を過ごせる工夫がある"とは講義の中で何度も繰り返される言葉なのですが、その言葉の通り、クーラーの無い部屋で塾生達は頑張っています。もちろん、汗をかきながら。
何よりも体感する事は大きな糧となる事でしょう。実習はもちろんですが、座学はその講義の内容はもちろん、京町家の暮らしを四季を通じて体感できるという事が実はとっても実りのある体験なのかも知れません。 実りある体験がこれからも多く待っています。私は二回目ですが、二回目でも常にワクワクしていますから。ですので、引き続き塾生の皆さんにはよりアグレッシブに参加して欲しいと思います。
（林田憲和）
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