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京町家逍遥 秋の京都で町家を巡り、音楽やお茶をお楽しみください。

京町家逍遥 第一部 報告(平成27年10月18日開催)

当日は秋の空が高く、お天気に恵まれた一日となりました。アトキンソン邸、釜座町町家、再生研本部の3軒を巡ることとし、多くの方々のご参加がありました。今回はお茶とお琴、それぞれに趣向をこらした逍遥でした。

アトキンソン邸

 友の会会長のデービッド・アトキンソンさんは皆様ご承知のように超多忙。それにもかかわらずお心尽くしのお席をご準備下さいました。たくさんの方々がこられる「おおよせ」はあまりなさらないということでしたが、それぞれの席ともなごやかな場となりました。
 床の間には二条城ゆかりの後水尾天皇のお軸がかかり、アトキンソンさんの二条城へのお気持ちが感じられました。お道具もそれぞれ大切なものをお出しいただき、とても楽しい「目のお正月」でした。
 普段はお忙しく、なかなかご縁の無いお宅ですが、家具調度にいたるまで、アトキンソンさんの美意識の高さを感じるお席でした。


釜座町町家

 釜座町茶道部のメンバーによるお席、ここはいつもびっくりの趣向があります。今回はギターの演奏が流れる中でのお茶席。それも生演奏です。亭主は建築家、ゆえにお手の物(?)の床の間改変で、ギターの演奏ボックスが出来上がっていました。
 お稽古ではギターの音が気になって、お手前が・・・といった声も聞こえてきたのですが、当日ははてさて。お席に入られた方々からはとてもとても楽しかったと目に涙を溜めながら笑いながらの感想をたくさん頂きました。
 茶道部のメンバーはお茶会を重ねるごとにそのお手前も充実しています。お揃いの作務衣で次はどのようなお席をしつらえてくださるのか、今から楽しみにしています。

小島家(再生研本部)

 午後に一弦琴きさらぎ会の秋山博子さん、大西裕子さんの演奏がありました。素朴な音色に乗せて、「秋の七種」「漁火」など情緒豊かな歌が、玄関から座敷まで開け放ちた空間に流れました。演奏後は参加者が一弦琴を囲んで、質問が相次ぎ、次回は楽器や演奏についてもお話しいただける機会を設けたいと思います。

<京町家友の会事務局>