京町家塾Aコース第4回 町家の防災、構造 末川 協(京町家再生研)
平成23年7月23日 13:30〜15:30 参加13人
江戸時代に各地でつくられた土蔵造りとは対照に、何度大火にあっても京町家は真壁で細い通し柱を見せ続ける。火災はソフトで予防できても、地震にはそれができないことを京町家をつくった大工たちは理解していたのだろう。火災よりも地震に対する備えが優先されている。
簡単な紙細工から軸組と壁のモデルまで、参加者が実際の町家の模型に触れながら町家の構造のエッセンスを考える機会になったと願います。明快な軸組の中にある自立する立体的なバネ。その組み合わせの無数の奥行きが、細い町家を自立させているとの仮定からお話をしました。