• 京町家net ホーム
  • サイトマップ
  • アクセス・お問い合わせ
京町家net
よみがえった京町家塾
よみがえった京町家塾トップページへ>>

京町家塾Aコース第5回 町家の生活とエネルギー 松井 薫(京町家情報センター)

平成23年9月17日 13:30〜15:30 参加10人

 今回は町家の生活をエネルギーの観点から見てみようというテーマでの話であった。
 先ず、人類とエネルギーの関わりのグラフが示され、1900年あたりで急激に上昇に転じているわけと、その先にある、現代の生活のエネルギー消費の実態が紹介された。エコロジカルな観点では、1960年あたりが限界で、現在のエネルギー量の1/10、生活実態では1970年あたりでほぼ現在の生活要素(自動車、テレビ、各種電化製品)が出揃い、エネルギー消費量は現在の1/2だったことが説明された。
 次に町家に目を転じて、1年間の温湿度変化、冬の時期の特徴、梅雨の時期の特徴が話された。この2つの項目を繋いで、今よりずっと少ないエネルギー消費量での生活を内包している町家の、エネルギーから見た特徴が示され、最後に結論として、生活にかけるエネルギーは、現在の半分で十分であり、それ以上は人間の心や体、環境に悪影響をもたらす、「有害な贅沢」である、という京都議定書よりさらに進んだ言葉となった。