• 京町家net ホーム
  • サイトマップ
  • アクセス・お問い合わせ
はじめに京町家再生研究会京町家作事組京町家友の会京町家情報センター
'08 楽町楽家 詳細 主なイベント日程 報告 ▼コンペ展結果
楽町楽家'08◎スペース・デザイン・ カレッジ町家改修コンペ

 「楽町楽家」での町家改修コンペは今年で4年目となりました。今年は、中川様ご夫妻にクライアントになっていただき、奥様のご両親のお住まいであった「山内邸」の活用についてご提案しました。
 「山内邸」は古くは米屋を営んでおられ、広い通り庭が特徴です。建築的な特徴と、中川様のお人柄、書道教室としての機能、お父様がバイク宿をされていたことなどを考慮し、企画、設計をしました。
 スペースデザイン設計科2年生の27名が、6グループに別れて製作し、展示期間中(5月18日から20日)はたくさんの方にご来場いただき、投票にご協力いただきましたことを心より御礼申し上げます。
 以下、投票結果のご報告をさせていただきます。
企画に先立ち、お雛飾りのお手伝い 「書」について解説をしていただく プレゼンテーション


第1位
「つなぐ」
伊藤有希、白川薫、松本久仁彦、
神原未來、種清文子
土間の間口・高さを最大限に利用したギャラリー。
様々な分野の作品を展示することができるよう、ギャラリーの床に16個の穴(グリッド)を用意。穴と規格サイズの展示什器によって、使いやすい、見やすい展示を作り出すことができる。
 

第2位
「溶け合う芸術」
阿部裕介、木下恭平、堀桃奈、
荻原里実、吉田玄明
イベントスペース、教室、暗さを活かし、
LEDの光で演出された展示空間。
世代間・異分野間・芸術の交流が可能な空間に。

 第3位 
「凛来(りんく)」
赤金功一、河田悟、久松奈津生、
余田壮、山崎諭
山内邸の土間が持つ力強さは背筋が
伸びるような緊張感を与えてくれる。
「凛」とした空気感が漂うギャラリー空間を。


クライアント賞 
 「集(つどう)」
勝田真奈美、野元佑起、
吉田美香、廣瀬友和
土間から繋がる、広がる輪
外と内との中間地点となる土間に集いの場を設け、
多様な使い方を提案。




 毎年、このコンペで学生達がぐんと成長するのを感じます。京都に長くお住まいのクライアント様との交流や、企画を考える上での他の町家の現状調査、多くの方に作品を見ていただける展示会、その機会を通して多角的にものごとを見る力、具体的に考えを表現する力が付いていくのだと思います。
 毎年の楽町楽家で、このような機会を与えていただけることに学生共々、心より御礼申し上げます。
渡邉佳織(スペースデザインカレッジ副所長)