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京町家作事組



◎第三期京町家棟梁塾たより 3



座学5「左官の材料を囲んで」
6月の棟梁塾では京町家をめぐる各職の各論も始まります。5回目の座学では左官担当理事の萩野親方から左官の歴史や材料、道具についてお話しがありました。内容は技術にとどまらず定家や利休の引用を交えながら、左官の壁がどのように味わいを増し、日本人の美意識に根付いていったのか大切な話がありました。今日の現場への苦言が一つ、一服しながら職人が自分の仕事の具合を見返す時間が少なくなくなったこと、仕上げの出来に関わる問題だという意見です。


実習3「荒壁を付ける」
6日の実習では、中書島の改修現場を訪ね、木舞掻きと荒壁付けの実習です。京町家の特徴である細いそうめんといわれる竹を組む順序、現場でごみを出さない無駄のない編み方、かつては一日に13坪を編んだ専門職があったことなどを、荒木塾長から教わりました。荒壁土は萩野親方が中京の蔵の土壁を練り直して用意、わらの押し切り、サイの使い方やこて板での受け方まで実際に教わりました。晩には楽町楽家に参加、三期生で初めての懇親会も開かれました。

実習3「ポータブル木舞壁で練習」

実習3「実際の町家で掻く」


座学6「京町家ができるまで3」
6回目の座学では「京町家ができるまで」の3回目、荒木塾長より造作仕上げから、各職との取り合い調整範囲まで、各論の前段での要点が話されました。3時間休み無しのマラソン講義となりました。