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京町家作事組



◎第三期京町家棟梁塾たより 5



9月1日座学
9月1日の座学ではテキストに沿って「京町家改修マニュアル」の講義が梶山理事長からありました。実際の改修工事に向かう前段の調査と設計について学びました。隣家の新築立替や、近い時代の改修、現代設備がもたらした不具合を直す方策にとどまらず、年月を経ながら手入れが持続的に行なえる町家の仕組みを学ぶことが大切です。


9月5日講義の講義の間に下地窓を編む棟梁

9月5日実習
5日には残暑厳しい中、「洗い」と「ベンガラ塗り」、「柿渋塗り」の実習が中書島の現場で行なわれました。塗装・洗い担当理事の今江氏の指導で、本物の「灰汁洗い」に塾生が取り組みました。理にかなった手順と薬の使い分け、木材の違いに対する細かい気遣い気配りまで知ることが出来ました。中性洗剤が普及した今日でも基本として学ぶことは変わりません。10月の座学の講義も楽しみに待たれます。
ベンガラと柿渋は荒木塾長から、材料の溶き方から、こすり方、塗り方、押さえ方まで指導がありました。職方だけではなく、町家の住み手に再び伝えたい思いも通じます。
その晩には一期生から今の三期生まで含めた合同の飲み会がありました。棟梁塾で学んだことや人のつながりが、現実の現場でどのように活かされているか、それぞれの苦労と活躍を知れば、棟梁塾の目的がぶれずに立ち位置に戻れます。


9月15日足場の組み方
15日の座学では「木材の種類と道具」について荒木塾長より講義、のはずでしたが座学はそこそこに、中門などで使う男結びと、丸太足場の縄の組み方、縄とテコで材料を持ち上げる段取りについて事務局で実習となりました。三度お手製のポータブル縄編み垣を持参、一期OBの松浦氏も講師として加わりました。いずれも現場で使わなければ忘れてしまう技、ケータイの写真で撮るだけでなく、トラックの荷をくくるところから試し続ける塾生に期待です。


8月1日釜座町家応援
夏休みの8月1日に、塾生は釜座町家の改修現場の見学体験会の木舞掻き、荒壁付けに加わりました。これからご近所の子ども達とご一緒に現場の作業に加わり、お母さん方からはアイスキャンディーを振舞っていただきました。