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京町家作事組



◎第三期京町家棟梁塾たより 11



ハタノワタル講師

和紙漉き体験

金田講師ご自宅にて(右端)

棟梁塾 4月6日座学1
 4月から京町家棟梁塾第3期の2年目を迎え、4月6日(水)、新たな気持ちで第1回座学を迎えました。まずは、塾生一人一人から1年の課程を終えた感想とこれからの抱負を聞きました。棟梁塾で学んだことは実践のなかですぐに役に立ち、確認できることが多いだけでなく、これまで気が付かなかったところに気付き、自分の専門以外の職種のことにも知見が拡がるなど、これから町家全体に関わる知識を広げ、深めていくよい機会になっているとの話でした。塾生の希望も反映しながら、後半1年間の課程を進めていく予定です。残りの時間には荒木塾長から町家の構法の詳細について資料をもとにお話しいただきました。
 4月17日(日)には恒例となっている黒谷和紙漉き体験・綾部民家見学に出かけました。黒谷ではハタノワタル講師に和紙の伝統・製法についての講義と和紙漉き体験を指導頂きました。その後、棟梁塾第1期卒塾生の金田氏の新居にお邪魔し、御自身で改修された茅葺き民家のご自宅の改修の工夫についてじっくりとお話しいただきました。この地域の歴史と伝統に根ざした間取りと構法を活かし、生活を快適にする工夫を見せていただきました。冬の寒さは薪ストーブ1つで難なく乗り切れたとのこと。ご家族一同楽しそうに暮らしておられる様子が印象的でした。その後、和紙職人のハタノ氏のご自宅を見学させていただき、床、壁、天井に貼られた手漉き和紙の風情と丈夫さを改めて実感しました。その後、懇親会で町家について、職人の技について、議論を深めました。
 20日(水)の座学では荒木塾長から町家の細部の納まりについてお話しいただき、仕上がりを美しく、しかも丈夫に作るための工夫を学びました。