11月度 奈良屋記念杉本家保存会「杉本家住宅」 11月22日、雨が降りそうで降らない、秋にしては暖かい日曜の午後に、総勢17名で奈良屋記念杉本家保存会「杉本家住宅」さんをお訪ねしました。京町家友の会と杉本家住宅さんは長いお付き合いではありますが、久しぶりの訪問とあって、懐かしさと新しい発見のある、楽しい一日となりました。当日は、杉本歌子さんがお迎えくださり、時間をかけてゆっくりと案内をしてくださいました。独特の色合いの土壁が醸し出す座敷の陰影の美しさ、ハレとケの使い分けの意味の深さなど、歌子さんの趣のある言葉でのご説明は、まるで町家の声を翻訳していただいているかのようで、心の深いところに落ちていくような感じがしました。 「建物だけでなく、そこで営まれる日々の暮らしの話と共に伝えることが、京町家としての意味」という歌子さんのお言葉は、京町家をこれからも守り伝えていきたい京町家友の会にとっても大切なものだと思います。「またお訪ねします。また季節を変えて」と会員さんが弾んだ声で歌子さんにお声をかけていらしたのも印象的でした。ぜひ京町家友の会でも再訪を企画したいと思います。 惣司 めぐみ（京町家友の会 事務局）
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