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例会次第
受付にて大江能楽堂がご用意くださった資料を受け取り、能楽堂内の見所に各人自由に座す。松村会長より例会開会の挨拶の後、大江又三郎氏御夫人が舞台中央に着座され、大江能楽堂の歴史的な成り立ちから、終戦により奇跡的に取り壊しを免れたというエピソードや、木造建築である能楽堂の構造、近年の改修についてなどのお話を伺った。
　その後、二班に分かれ、毛氈をひいた舞台に上らせていただき（足袋を履いている方は自由に舞台を歩いてもよいが、靴下の方は足の皮脂が舞台に染みてはいけないので毛氈上に限る）、また、二階の見所や楽屋、鏡の間なども拝見して廻った。
　お弟子さんより各種能面と装束の説明を受け、希望者数名は自分の好きな面を着けさせていただいたり、装束を着せていただいたりと、大変貴重な体験をさせていただいた。
　最後に御夫人よりご挨拶と次回定期能のご案内を受け、１２月１１日に催される会に希望者はご招待いただけるという、非常に有難いこととなった。今回初めて能楽堂に入ったという方もおられ、皆様大変興味深く、また充実した例会であったと喜んでいただけたようだ。御夫人とお弟子さんが大変ご親切で、和やかな雰囲気を作ってくださったことに改めて心から感謝申し上げる次第である。