「京町家友の会」 第40回例会報告
日 時 ：平成21年 7月 20日（月・祝） 午前中
場 所 ：西村石灯呂店 古代形石灯呂創作所
（京都市左京区北白川琵琶町）
会 費 ：無料
出席者数：33名
例会次第
京都の町なかから比叡山に向かう途中、北白川通からしばらく山道を登ったところにある西村石灯呂店 古代形石灯呂創作所をお訪ねしました。石工の西村金造氏は、今年１月、京町家友の会・松村会長宅での第３８回友の会例会に講師としてお迎えし、お話をいただきました。
例年ならば祇園祭の巡行とともに京都は梅雨明けをしているはずなのですが、今年の天候は推測不能。前夜まで激しい雨が降り、当日の朝もあやしい空模様でした。
ご案内のバスで到着された方から、西村石灯呂店工房にお入りいただき、「石造庭園美術苑(仮称)のご案内」を配布。全員到着を待って、西村金造氏が４５歳頃（約２５年ほど前）に撮影・制作された京都府企画の映画『京石工芸品』のＶＴＲ（主に大徳寺高桐院型石灯籠の制作過程と、その技の紹介。約３０分）を視聴。西村金造氏より簡単なご挨拶があり、工房にあるイサム・ノグチの作品と重森三玲氏の書「石」も拝見しました。その後、外へ出て、近くにある私設の公園「石造庭園美術苑(仮称)」にご案内いただきました。町なかとは微妙に違う気温と湿気と風の具合、苔むした石と木々の緑の霊気が漂う中、西村氏には多くの灯籠や礎石、石仏、手水鉢等の解説をしていただき、数々の質問にも親切にお答えいただきました。
午後からの京都市景観・まちづくりセンター主催シンポジウムに参加される方々は、帰りのバスに乗るため先に失礼し、白川通まで徒歩でという方は少しゆっくりされて、公園内の東屋でご用意いただいたお茶で一服いたしました。皆様、雨傘携帯でしたが、結果、一度も傘をさすこともなく、恵まれた会となりました。
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