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京町家友の会

「京町家友の会」 第45回例会報告

日  時 : 平成22年 11月 29日(月) 午後1時30分〜3時過ぎ
場  所 :清風荘
会  費 : 無料
出席者数: 京町家友の会62名
高橋康夫先生ご夫妻、高田光雄先生・学生5名

■例会次第: 午後1時30分に清風荘西門前に集合。来られた方より順に高田先生の学生さんたちから資料を渡していただき、中の庭へ入っていただいた。当初は茶菓子の用意を考えていたので会費を500円としていたが、参加申込み者が思いのほか多くなったため茶菓子の用意をせず会費も無料とした。天気もよく、庭の木々も美しく紅葉していて、まずは庭にて、高橋先生より清風荘に関しての大枠のご説明をいただいた。その後、20余名ずつ3班に分かれ、母屋・離れ・庭巡りと順繰りに見学することとなった。母屋では改めて高橋先生から清風荘に関して、また母屋のお座敷に使われている素晴らしい材や意匠についてご説明いただいた。細い柱や窓枠、欄間など、どれも大変繊細な意匠で上品この上なく、大正時代のガラスを通して広いお庭がゆらゆらと見えた。天井の霧島杉や床の間横の地袋上の欅の一枚板は他では見られない見事なものである。また、床の間に掛かる西園寺公望氏自筆の書からは、当時のそういった立場の人々の深い知識や教養を感じ取ることができる。お庭では、茶室の雨戸も開けて拝見させていただき、庭のお世話をされている方がご親切にいろいろとご説明もしてくださった。長い間、建物も庭も手入れが滞っていたと聞いていたが、先の26日には一般公開もされたとのことで、庭木も生垣も見事に剪定されていて、すべてが美しい佇まいであった。3時を過ぎ、一通りの見学が終ったところで急ぐ方はお帰りになり、その後、松村会長から閉会のご挨拶と高橋先生、高田先生への御礼を述べて散開とした。ちなみに26日の一般公開は50人限定のところに申込みが8千人あったとかで、多くの人が清風荘に興味をもたれているという証であろう。ますますの整備、管理が行き届くことを願うばかりである。