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京町家友の会


新たな年に

秋に向けて
小島 富佐江(京町家友の会 事務局)

新たな年に
掘り出し物市2016
 今年は夏の終わりから雨の多い日が続きました。気候変動が言われておりますが、雨の降り方がずいぶんと変わってきたように感じます。雷や竜巻の注意報も頻繁にだされるようになりました。雨の降り方、風の吹き方でこれまで雨の漏らなかった屋根でも雨漏りがしたり、浸水の心配も出てきました。雨の続くときにはやはり用心してあちこち見て回ることがやっぱり家の維持には大切になってきます。今年の夏はそんなことを考える日が多かったように思っています。
 台風一過の秋晴れが待ち遠しいですね。

 秋には「京町家逍遥」を開催する予定でおりましたが、来年3月8日「町家の日」に合わせて開催を検討をしていきたいと思っております。多くの京町家でお住まい、お仕事をされている方々にご協力をいただき、「町家の日」を盛り上げたいと思っております。
 情報センターでは今後、全国に呼びかけて「町家の日」の定着を進めたいとの意向です。
 これからどのようなことができるか考えていきたいと思っておりますので、友の会のみなさまからいろんな企画やご意見等を頂きたいと考えています。どうぞ積極的なご協力をお願いします。

ー秋の見学会ー
 11月20日(日)には杉本家(公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会)をおたずねします。杉本家住宅は町家の重要文化財として、またお庭は名称庭園として指定を受けられ、京都市で一番大きな町家として維持、保存されています。
 受け継がれた代々の歴史、暮らしを折りに触れご紹介されております。

ー茶話会の開催ー
 二ヶ月に一度ぐらい、みなさんで集まって茶話会を開きたいと思います。テーマやスピーカーはさまざまに。いろんな話題を取り上げたいと思います。
 お茶とお菓子を楽しみながら、町家にまつわるお話をすすめたいと考えています。

ー暮らしを大切にしたいということー
 いま京町家は普通に暮らすための家だけではなく、お商売の場としての取り上げられることが増えてきました。ご相談の多くが「住まい」ではなく店舗です。最近はゲストハウスとして町家を使いたいという要望が多く、このままでは私たちが大切に思っている「暮らしの継承」が消えてしまうのではないかと心配しています。今回、情報センター事務局として普段から相談対応をされている城さんに昨今の状況といま感じていることを書いていただきました。京都のあちこちで町家がどんどん姿を変えています。町家だけどなんだか違うという不思議な景色があります。暮らしが置き去りにされていくと、町家はその個性を失ってしまうと思います。もう一度「京町家」を見直す時が来ているようです。

ー掘出し物市 報告ー
 今年はいつもより少し遅い目の8月末の2日間で開催をしました。品物が少し集まりにくいかと思っておりましたが、ほどほどに陳列ができ、いつも通りいろいろな方々にきていただきました。最近は通りがかりの方々ものぞかれることが増えました。京都に観光客が増えていることが実感されます。
(2016.11.1)
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