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京町家友の会

2005年3月 18日 〜

杏(あんず)
バラ科 落葉小高木 開花:3月〜4月


淡いピンク色の花は、桜と見間違う方も多いようです。
花が咲く時期も、ちょうど染井吉野と同じ頃か、その少し前です。

京都では、杏の花を見たことのない人も多いようですが、
信州へ行くと、そこここにある大変ポピュラーな木です。

「杏の里」と呼ばれている長野県更埴市では、
4月中旬に、一面の杏が満開になり、それは見事な美しさです。

初夏になり、オレンジ色に大きく育った実は、
アクが強いので、生では食べない方が良いようです。
縦半分に割って、形を崩さないようにコンポートにし、
ヨーグルトやコーンフレークと一緒にいただきます。
煮くずれたものは、そのまま煮詰めて、ジャムにします。

その時に取り出した種は、一旦乾かしてから、
氷砂糖とホワイトリカーで漬け込み、杏仁酒にします。

中華料理のデザート、杏仁豆腐は、
杏の種のエキスが入っているもので、独特の甘い香りがしますが、
残念ながら、杏の花は、ほとんど香りがありません。

さて、次は何が出てきますかお楽しみに。

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