夏のあいだ、 東向きのウィンドウは、日差しもきつく、風通しも悪くて、 植物を置くには適していませんでしたので、 「町家のウィンドウ」も開店休業状態でした。 * 秋になって、 花としては珍しくもない菊ですが、 先日「何の花ですか?」と聞く人がいて、 驚いてしまいました。 * これは、数年前、信州に住む親戚が 庭の柿の実を送ってきてくれたダンボールの箱の中に 何故か一緒に入っていた苗を育てたものです。 * 菊は多年草ですので、 毎年放っておいても花は咲きますが また翌年同じような形で咲くと思ったら大間違いです。 * 5月頃に芽をつまんで、挿し木をし、 それを育てていくことで、 枝ぶりや花の高さを一定に保ち、 思うような形にすることができるのです。 * この時季、見事な形の懸崖(けんがい)仕立てや、 菊人形に使われている菊の花は、 育てている人の苦労たるや大変なものなのです。 * ちなみに、この鉢は、表面が梨地(なしぢ)模様になっています。 この季節に飾るには面白いかと思っています。 * さて、次は何が出てきますかお楽しみに。
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