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京町家は欲しいけれど建物が古くて住宅ローンが付かないのでは、とか、露地奥の町家で建築基準法上は再建築不可物件なので融資が付かないと聞いています、などのお問い合わせがありますが、最近の金融機関の融資は少し変わってきました。
一番最初に対応してくれた金融機関は地方銀行でした。「京町家スーパー住宅ローン」と言うまさしく京町家のための住宅ローンを一昨年から始めました。
単独の専用通路の京町家は公道に接する接道寸法が2メートルないと再建築不可ですが、この京町家スーパー住宅ローンは京町家耐震診断士が既存不適格住宅(建築基準法施行前の建物であるため今の法律に適合していなくても居住できる住宅)に認定をすれば融資ができると言うローンです。これによって単独専用通路の京町家はローンがつくようになりました。
又、信用金庫でも最近は京町家に関しては、借り手が一定の条件を満たしていれば、ローンをつけることに積極的です。上京区の露地敷地の2戸1の物件も再建築不可の物件ですが2軒とも融資がおりましたし、最近同じような条件の再建築不可物件の融資が5軒ほど下りています。
どの物件でも融資がつくわけではありませんが、借り手の年収や勤続年数など一定の条件をクリアすれば結構融資がつくケースが多くなってきました。 京町家は、金融機関の法令順守という原則(町家は今の法律にあっていない)と、ローンがその人の将来の収入を先取りする性質上、今のご時世で判断が難しいこともあって、ローンを組んでくれるところがなかったのですが、最近は変化が見られるということで、ローンをお考えの方にはチャンスです。
(10.12.20) |
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