町家スケッチBOOKpage.04
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滋賀(近江八幡)
近江商人の商業町として栄えた近江八幡には、今も間口の広い、大きな町家が残っている。道路に面して、部分的に庭をとり、蔵を置いており、見越しの松と表蔵がこの町の特徴となっている。建物は切妻平入りで桟瓦葺。2階は厨子2階で隣家との境にうだつが上がっている家もある。内部の火を扱う設備は竈だけとなり、この地域では「いろり」はつくられていない。構造的にも京町家の影響を色濃く見ることが出来、土間の吹き抜け空間の構成や、外壁面の柱が通し柱になっている所も、京町家と同様である。この通し柱の形式は特異なもので、京町家を中心に奈良や近江八幡、その他近畿地方を中心に残っている。