町家スケッチBOOKpage.07
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岐阜(高山)
400年前、京都をモデルに作られた城下町で、碁盤の目の道路、鴨川に対応する宮川、東山の麓の寺町等がある。江戸時代の町並が保存されており、切妻平入りで屋根勾配は緩い。1階の道路側に、厚板を使った独特の付け庇をつける。外部の梁とか桁の先端が白く塗られているのも目につく。ほとんどが柱を見せる真壁造り。2階の格子は細かい連子格子だが、1階の格子は縦横に粗く組んだ特徴的な格子で、その中に簾をかけ、奥に障子を入れる。高山格子とも呼ばれている。京都では簾は外に下げるが、高山では内に下げている。内部の間取りは、入り口から続く土間が中に入ると広くなっており、土間に接する部屋も含めて大きな吹き抜けになっている。火を扱う設備としては、竈(かまど)もあるが「いろり」もある。