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京町家再生研究会
大谷孝彦
 
今年度の活動方針 
 京町家再生研究会は来る7月17日をもって設立来10年を経過することとなります。先日平成14年4月13日に第11回の定時総会の折、設立当初より会長をつとめて下さいました望月秀祐氏が─10年を一つの境目として─ということでその席を辞されました。氏は当会の発足を呼び掛けられ、この10年間、会の中心にあって心強く我々を引っ張って下さいました。また、暑い盛りの町家調査にも参加して頂き、あるいはいくつかの町家再生の実践にも自ら挑戦して下さいました。様々の御尽力に心より感謝申し上げる次第です。そして、今回の総会にてその後の会長の重責を私が引き受けさせて頂くことになってしまいました。望月前会長の重みに対して、いかにも軽きに過ぎる感ではありますが、そうと決められたからはできるだけ努力する所存です。京町家の再生というような人及び地域との係わりの大きい活動の成果は多くの人達の連係と結束によって初めて可能となることと思われます。会員の皆様の御協力を強くお願い致します。

 今年は例年よりもずっと早く桜の花が咲き始め、それは嬉しいことではあったのですが、桜は自然のおきての通り、いつもと同じ位の期間咲いて、結局例年よりもずっと早めに散って行きました。最近、町家再生が少しブームになっている感じがします。流行的な現象か本質的な現象かきわどい面があります。流行はやがて消え行きますが、本質は持続します。桜の花の如く、一定の期間の華やかさではなく、本質的な町家の再生が持続的に展開される様に地道な活動を行う必要があります。

 今年度の活動計画としては、
 1 まずNPO法人の認証を受ける
 2 京町家情報センターを設立して町家流通情報の適性活性化を行う
 3 防災その他の技術及び居住に係わる様々な研究
 4 町家お訪ね相談の実施
 5 町家再生に係わる組織の連携のコーディネート
 6 ホームページ・ニューズレターなどによる情報発信

 などを目標にしています。又、今年は特に10周年に当り今までの活動をとりまとめて、今後に向かっての新たな活動方針につながるような、何か記念になる事業を企画したいと考えています。