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はじめに京町家再生研究会京町家作事組京町家友の会京町家情報センター
京町家再生研究会 活動報告

第81回例会(1月例会)
町家のお正月

日時:平成12年1月8日(土)
場所:本部(小島建築研究所)

 たまには、のんびりとお正月気分でもと、今年初めての試みです。町家のお正月といっても、特別なことはありませんが、かるたやトランプなどでのんびりと?楽しむ会を計画しました。もちろんお屠蘇も。本当なら、百人一首大会をと思いましたが、我が身を振り返りレベル差があるのもお正月早々しらけてしまいますので、あまり実力差の出ない犬棒かるた、ぼうずめくり、ばばぬきの3種の勝負としました。豪華景品のせいか、白熱した勝負が展開。参加メンバーのいつもと違う表情が楽しめました。残念ながらシャッターチャンスを逸してしまい、貴重な記録写真は撮れませんでした。


第82回例会(2月例会)
再生マニュアルをどう考えるか

講師:宗田好史氏(京都府立大学助教授)
日時:平成12年2月12日(土)
場所:学芸出版社ホール

 再生マニュアルをテーマに、まずイタリアの事例報告を宗田先生よりご講義頂きました。イタリアと日本の建物や都市に関する考え方の違い、今京都の中で起こっている変化、イタリアの建造物再生マニュアルの考え方をわかりやすくお話頂きました。木造建物である京都の町家にどのようなマニュアルが考えられるのか、本当にそれが必要な物であるのか、今後の考え方の指針をご呈示頂けたと思います。
 その後ミニシンポジウムをひらきました。宗田先生を中心に、梶山幹事をコーディネーターとして、野間幹事に再生現場を多く経験した設計者の立場から、町家にかかわる技能者として経験の豊富な荒木氏、佐藤氏、光本氏に今再生研究会にどのようなマニュアルが必要かを議論して頂きました。

京町家再生モデル整備検討会

 京町家の保全、再生に対する活動は、近年ますます活発になっている。マスコミの影響もあり、京町家に対する評価はここ数年でかなり変化をしたようだ。しかし、維持管理に関する問題は、種々の理由により、なかなか手が着けられないのが現実である。店舗として再生された町家の数はますます増え、雑誌の京都特集の紙面をにぎわすまでになっているが、実際に暮らしを営んでいる町家の姿はなかなか見えてこない。住み手が使い勝手の悪くなった町家を直したい、水まわりを何とかしたいと思っていても、周りには店舗として再生された町家ばかり。なにか参考にできるものは無いのかと探しても新築のモデルハウスというのが現実であったが、ついに京都府建築工業組合が検討を始めた。京都建築専門学校が創立50周年記念事業として購入した町家の1軒を使って、建築組合が再生モデルを検討することになった。

 建築工業協同組合、京都市景観・まちづくりセンターの共同事業に京町家再生研究会が加わり検討委員会並びに約20名の大工さん、6組の居住者の方々とそれぞれ討議を重ねている。当研究会は技能者意見交換会、居住者意見交換会の運営、技能者ヒアリングを担当しており、再生計画のある町家については各大工さんにプランを考えて頂き、現在10案が集まっている。ご提出頂いたプランをもとに、住まいとしての町家再生を議論している。また、居住者の方々にはご自身の経験から維持に関わる問題、今後の課題などをお聞かせ頂いている。職人さんとの関係、仕事についてのお考えなどかなり深い内容があり、これからの活動の大きな参考になると期待している。今後は技能者、居住者の意見交換会の計画もあり、ようやく、住まいとしての町家再生モデルが少し見えてきそうである。また、技術者マニュアル、住まい手への手引き書、見積りの諸問題についても検討がなされており、維持管理についての諸問題にようやく光があたりだした。
過去の例会報告