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京町家再生研究会 活動報告

7月例会報告


日時:平成15年7月12日(土)
   午後2時より
場所:橋弁慶山町会所、葆光ビル会議室
 橋弁慶山町会所(烏丸蛸薬師西入る)の散水水幕防火装置作動テストを見学させて頂きました。この装置は近隣に火災が起こった際に建物の前面に取り付けた装置からの散水により、建物の外壁を濡らし、また、前面に水幕を作ることによって延焼を防ごうというものです。町会所には5年前京町家再生研究会の設計と監修によって取り付けられました。バルブをひねると、一階の軒下と庇上の両端に備え付けてあるノズルより水が噴き出す仕組みとなっています。この日も勢いよく水が舞い、通りすがりの方の目を引くほどでした。
 その後、場所を移し、以前より神戸大学都市安全センターの室阜、究室とご一緒に進めている町家防災調査の中間報告を室崎教授よりして頂きました。
 建物の観察と住み手のくらしの聞き取りという住み手と作り手の協働のプロセスにより、建物の様式(ハード)とくらしの慣習(ソフト)の繋がりに防災文化を捕らえる、という調査の方法、目的のご説明があり、その後、調査させて頂いた町家について、出火防止、延焼防止、消火、避難などの防火要素について、数値による総合評価の結果を聞かせていただきました。大変興味深い内容であり、いずれ最終的な報告書が出来た段階で改めてお話を伺いたいと思います。
 今はまだ散水水幕防火装置も正式な防火性能が認められるところまで行きませんが、今後も、全国一律的な法基準に対して、地域の個性を活かした基準づくりにつながる活動を続けていきたいと思います。
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