2005年総会報告  日時：平成17年5月14日（土） 場所：四条大橋東詰「東華菜館」 s ５月例会に先立ち、京町家再生研の17年度総会が開かれました。平成１６年度事業報告及び収支決算書承認、平成１７年度事業計画及び予算案承認が行われました。 本年度の具体的な事業内容として以下の計画が挙げられました。 ■基本課題の調査、研究への取り組み○町家調査（昨年度の継続としての町家店舗に対する調査やお訪ね相談を実施） ○地域への取り組み（明倫学区内の地区計画策定に向けての研究、大学コンソシアム 「東西両本願寺門前町」プロジェクト） ○防災に関する取り組み（旧室崎研究室との共同研究のまとめ、及び、対象町家への報告、 防災研究所実物町家の振動実験調査研究参加） ○景観法に関連する研究（看板建築の復旧実施などの研究と行政への提言） ○月例会（個々の研究の報告発表や時期に応じた課題に対して意見交換を行える公開協働研究の場） ■維持、再生の活性化に向けての取り組み ○再生に関連する資金調達の研究（不動産証券化促進に関する調査、京町家ファンドに関する研究、 コミュニティー金融システムに関する研究） ■周知、情報発信活動 ○情報発信（ニュースレター、ホームページ、ブックレットの発行） ○シンポジウムなどの公開企画 ■交流ネットワーク活動 ○全国町家再生交流会 ○まちづくり大学―京町家再生セミナー企画（京都市景観まちづくりセンター主催） ○京都市景観まちづくりセンター「今後の京町家の保全・再生のあり方検討会」参加 ○設計施工交流会（町家改修について設計者と施工者、双方の職能を適切に結ぶ） 5月例会報告 総会、例会、懇親会の会場でもある東華菜館の設計者、ウィリアム・メリル・ヴォーリズとその京都での活動について、京都工芸繊維大学の石田潤一郎先生からお話がありました。設計者にとどまらず、教育者、宗教者としてのユニークなヴォーリズの人柄と遍歴、初期の京都でのストイックな作品紹介、今後の文化財指定が待たれる下村邸、藤井厚二の喜多邸と合わせ北白川の景観の指標になった駒井邸、牡蠣の料理店とビヤホールとしてスタートした東華菜館が引き起こした景観論争と中華料理店になった経緯、一粒社の中の複数の設計者の存在の可能性などなど、興味深い沢山のお話を伺いました。会場の佐藤さんからは、東華菜館建設を手伝った西岡塗装店のお話、人造屋と呼ばれる職方の存在があったことが加えられました。 懇親会報告 例会の後には、中華料理と紹興酒を楽しみながら、友の会、作事組からの参加者も交え、楽しい懇親会が開かれました。参加人数はやや少なめでしたが、突然の歌も跳びだし大いに盛り上がりました。おのおのに二次会に流れるものもあり、５月の京都の宵から夜更けまでを楽しむことが出来ました。 |
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