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京町家再生研究会 活動報告

2006年6月例会報告

公開シンポジウム「京町家再生の10年」

日時:平成18年6月10日
場所:ひと・まち交流館京都 2階大会議室

公開シンポジウム1 6月例会は、公開のシンポジウムとして町家再生の輪が広がる中、町家の継承を先駆的に決意されてきた住まい手に、ご自身の町家への思いや取り組み、今日の町家ブームに思うこと、今後の町家継承に向けた展望などを語っていただきました。

 自分の生まれ育った町家を守ると同時に住まいながら町家でのもてなしとその生き様の公開に取り組まれた秦めぐみ氏からは、人の住まない「文化財」にさみしさがあること、点から線、線から面という公式的な運動の広がりよりも、回りの変化は達観しつつも自分がきっちりと納得できることを伝えること、後姿で示しながら母から子へ大切なものが伝わるように、子どもを含めた若いひとへ町家の暮らしそのものを伝えることへの大切さをお話いただきました。

公開シンポジウム2  吉田孝次郎氏からはご自身が町家を出て行きそこに戻られた意識の遍歴、ご自身の町家を元の姿に戻す過程、流行や嗜好の点での町家の理解にとどまらず、意識的に再武装し町家を再評価することで、町家の良さも厳しさもすべて納得の上でそれを引き継ぐ決意の大切さ、若い人材に少しでも自身の価値観を手渡していきたいこと、石田梅岩の「堪忍」の二文字が「相手を立てながら自分の欲目を抑え、互いに少しずつ稼いでいこう」という1945年までの京都のまち中で普通の基本的な思想であったことをお話いただきました。

 土足で畳に上がる町家改修飲食店舗への素直な疑問を挙げた学生諸氏を含め、若い参加者も数多く、町家の再生から継承にテーマが広がるシンポジウムとなりました。

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