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京町家再生研究会 活動報告

2007年1月例会報告

「新しい年を迎えて」

日時:平成19年1月13日(土)
場所:本部小島邸

 京町家再生研究会の顧問をお招きし、これからの活動について意見交換を行いました。
 望月秀祐前会長からは、ご自身がたずさわられた京都市の建築指導行政、都市計画行政の変遷から今日の景観政策までの流れとその中での町家の位置づけ、近い将来訪れる鉄筋コンクリート造の建築物の耐用年数限界への警告をお伺いしました。
 吉田孝次郎氏からは、京町家再生研究会の成果と裏腹に、京都市内の景観はこの10年間でも加速度的にもとの姿を失っていること、今日の町家再生で現状のストックをしっかりと生まれた姿に戻した上で、新しい都市住宅の姿もやはり必要になることを伺いました。自動車や近代設備を100%否定することは出来ず、されどもその流れに流されない町家の姿の模索には、同時代的な町家の再生タイプが最後に生まれた昭和初期以来の新たな取り組みが望まれているという見解です。町家の美しさと刺し違えながら暮らすことは道楽では出来ないと、御自身の生き様からの発言でした。
 三村浩史氏からは昨年から動き始めた町家まちづくりファンドの報告、後継者の育成を見据えた中期的な戦略が京町家再生研の活動に必要であることが述べられました。
 参加者を交え、京都の戦災とも言うべき強制疎開の歴史、町家に対する税制の課題、都心の自動車の問題、家族と家と言う関係の喪失、町家の定義の裾野を広げすぎることへの問題提起まで多様な意見交換が行われました。
過去の活動報告