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京町家再生研究会 活動報告

2011年3月例会報告


 今回の例会は釜座町町家においてご町内プロジェクト委員会代表の長谷川氏、及び地域としての明倫学区まちづくり委員会委員長の井上氏においで頂き、歴史や現在の活動の状況、今後の展望をお聞きする会を開催しました。
 明倫学区については烏丸通り、室町通り、そして、新町通りによって構成されている。そのうち新町通りは放下鉾(小結棚町)、南観音山(百足屋町)、北観音山(三条町)のご町内があり、祇園祭、町家、路地がまちの3要素となっている。問題点として、街並みの変容、コミュニティーの弱体化、居住者の高齢化、店舗などへの不適切な町家改造などがある。現在、地区計画があり、愛着・誇り・文化、商と住まいの共存、安全・安心・交流 を標榜している。今後、景観協議会の設置、風俗規制を盛り込んだ地区整備計画へと展開していきたい。具体的な取り組みとして、「まちなかを歩く日」のイベント、町内商家の昔のくらしなどを語りあう「夜話の会」、「マンションネットワーク」組織によるマンションの実態調査などを行なっている、などのお話を聞きました。
 釜座町ご町内については、平安時代初期に始まり、室町時代に盛期を迎えた鋳物師のまちであり、祇園祭に関しては、昔、衣棚町と共有で鷹山をもっていた、という町内の歴史。平成4年に建築協定により高さ・容積などを定めたが隣接地に高層マンションが立ち有効でなかったこと、イタリア料理などの飲食店が随分増えたという最近の状況。町内の行事として、地蔵盆、毎年11月の斧屋さんへの墓参を継続しており、今後、町内行事写真展、茶会の講座開講、愛宕詣りなどを行なって行きたい、などのお話がありました。
 これらのお話を基に、再生研究会はこの町家を拠点として、この地域に溶け込み、地域の様子を充分に把握し、地域の方々と共に少しずつでも出来ることから取り組んで行きたいと思います。
 

 (大谷孝彦)
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