11月例会報告 「京都市伝統的な木造建築物の保存及び活用に関する条例」 (建築基準法3条の適用除外)に関する研究会 その3 「町家再生と法条例対応」 日時 平成25年11月9日(土)14時から17時 場所 釜座町町家 講師 梶山秀一郎(作事組理事長) 3条条例適用除外に関連した勉強会を継続的におこなってきましたが、今回は作事組理事長の梶山秀一郎氏に事の発端となった町家改修のいきさつについてご説明いただき、当時の状況をどのように認識していたのか、伺いました。 作事組成立当初は伝統木造構法の価値観が一般市民はもちろん、施工者の間にでも共有されていたわけではありませんでした。そのようななか、伝統構法を実践において理解する、という姿勢が強硬な印象を与えていたようです。伝統構法にあくまでもこだわって改修することが、建築基準法と反していて当たり前である、というような考え方につながっていたこともわかりました。当該の改修事例に対する認識は作事組内部でも考え方が統一されていたわけではなかった、という状況が窺えます。伝統構法だけではなく、さまざまな法的運用についての理解が不十分であったことも否めません。 現在は、設立当時、あるいは問題となった町家の改修当時と異なり、町家を巡る状況も建築基準法に対する考え方も大きく変わってきています。時代の変化や状況に応じて、作事組の考え方、活動の方法にも変化が必要であることが感じられました。 |
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