京都創造者賞〈もてなし・環境部門〉2013  京町家再生研究会は2013年度の京都創造者賞〈もてなし・環境部門〉を受賞いたしましたので、ここにご報告をさせていただきます。 京都創造者大賞は、京都創造者大賞顕彰委員会、京都府、京都市、京都商工会議所が主催するもので、平成19年に創設されました。日本国内または世界に向けて、京都府域における「京都ブランド」のイメージアップや京都の都市格の向上に著しく貢献している個人、法人、団体及びその商品や技術、サービス等を顕彰し、その功績をたたえることを目的としています。 このたび、京町家再生研究会は、「京町家の保全・再生に向けた取り組みの推進」について、部門賞をいただき、去る9月5日国際交流会館で表彰状、トロフィーをいただいてきました。 2013年の大賞は公益財団法人京都伝統伎芸振興財団（おおきに財団）、〈アート・文化部門〉は公益財団法人ロームミュージックファンデーション、〈企業部門〉は株式会社島津製作所、〈未来への飛翔部門〉はグリーンロードモータース株式会社という顔ぶれでした。これらに比べると規模の小さなNPOではありますが、日頃の地道な取り組みが認められたようです。 審査講評によると、「京町家再生研究会」をはじめとする「京町家作事組」、「京町家友の会」、「京町家情報センター」の4つの組織によるバランスのとれたネットワークをいかした京町家の保全再生の活動を高く評価されました。また、「京町家とその中に蓄積された様々な暮らしの知恵や工夫を現代に生かす形で京町家を継承していくことで、今後とも京都の美しい町並みの保全、継承を目指してもらいたい。」という期待が寄せられた受賞でもあります。 設立当初の20年前も今も、町家をとりまく状況が楽になった訳ではありません。審査講評にもありましたが、数が減少しながら、利活用が京都の観光に貢献している、という見方もあります。ただ、私たちが大切にしているのは、市民が普通に暮らせる住まいとして、京都に根ざした町家を整備していくという基本的なことです。それを忘れずに今後も活動を続けることで、外からこられる方々にも理解され共感を持っていただくことになっていくのだと思っております。 今回の受賞を励みに、まだまだたくさんある課題に引き続き取り組みたいと思っています。なおいっそうのご協力をお願いいたします。 |
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