5月例会報告 報告 神泉苑改修現場見学会 日時:平成26年5月10日(土) 午後3時〜5時 場所:神泉苑(京都市中京区御池通神泉苑東入) 総会後、現在解体修理が進んでいる神泉苑狂言堂を見学いたしました。神泉苑では毎年5月、神泉苑祭開催にあわせて、大念佛狂言が上演されてきました(平成26年から11月開催)。京都市の無形民俗文化財にも登録されています。 見学に先立ち、鳥越英桙イ住職より、神泉苑の歴史、とりわけ境内地の変遷などについて、絵図や写真など史料をご紹介いただきながら、お話を伺いました。大念佛狂言についても動画を交えて、臨場感たっぷりにご説明いただきました。 狂言堂は境内の東南に明治39年に創建されたものであり、その後、改築がなされていたようです。このたびの修復は再生研が設計監理を担当することになりました。昨年から実測調査、解体にはいり、神泉苑や講社、町内のみなさまと協議した結果、改築案がまとまりました。最も優先されたのは建物の安全性であり、演者のみなさんが思う存分演技できるようにすることでした。構造を見直し、建物全体を20センチあげて1階部分の高さを確保し、楽屋として使いやすくすると同時に、舞台部分を一枚板にして、より気持ちよく狂言ができるように修復する予定です。 当日はすでに2階の舞台床が解体された状態で、設計担当者の末川協氏、工事担当者の辻勇治氏から詳しい説明をいただきました。歴史のある神泉苑で建物を大切に引き継ぎながら、大念佛狂言を楽しむことができる空間になるように、再生研として協力できることをうれしく思います。 この11月には新しい舞台で上演される予定です。みなさまも是非お越しください。 |
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