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京町家再生研究会
京町家再生研究会 活動報告

7月例会報告


「平安京のにぎわい」
日時:平成26年7月12日(土)14時から17時
場所:釜座町町家
講師:村上繁樹 高松神明神社 宮司

 釜座町町家再生の折、井戸のお祓いをしてくださったのが高松神明神社の村上宮司です。今回は界隈の歴史的なお話をしていただきました。
 高松神明神社の起源は平安時代にさかのぼります。醍醐天皇の皇子として生まれた燒セ親王が源高明となり、邸宅として「高松殿」が造営されました。当時はかなりの敷地面積を有しており、周辺にも数多くの公卿の邸宅がありました。ご紹介くださった古地図には貴重なものものあり、じっくり拝見しながら、まちなかの変化をたどることができました。村上宮司の生き生きとした語りには、歴史や古文の教科書にも出てきたおなじみの名前や場所がふんだんに登場し、現在の地域と重なりあうことで、今、私たちの暮らしているまちなかも違って見えてきました。
 今回は明倫まちづくり委員会との連携事業「まちなかの暮らしを知る」の一環として開催し、学区の方々にもご参加いただきました。今後も学区との連携を深め、地域の課題をともに考え、よりよい環境を作っていくお手伝いをしていきたいと思っています。
 お話の最後には、現在の信仰や神社に関わることもあり、その続きとして、後半は、祇園祭をむかえたまちなかを散策しました。大船鉾の巡行、後祭の復興という節目の年ですが、取り壊しの決まっている町会所もあり、まちづくりにはさまざまな課題が山積みです。関係者から詳しい様子をうかがうとともに、これから祭や地域がどのように変化していくのか、再生研としてできることは何か、さまざまな議論を交わしながら、散策いたしました。

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