9月例会報告 「信託を活用した相続・贈与・事業継承 対策」 講師:竹仲 勲 氏(竹仲会計事務所 税理士) 日時:平成26年9月13日(土) 午後2時〜5時 場所:京都市景観・まちづくりセンター(河原町五条下る東側) 9月例会は、講師に税理士の竹仲氏をお迎えし、久しぶりに資金関係の勉強会を京町家再生研究会・京町家友の会の合同で開催しました。 竹仲氏は、京都で長年、会計事務所を開業されており、町家の相続などの豊かな経験を踏まえて、信託を活用した相続・贈与・事業継承について研究を進めておられます。これらの手法は米国の資産家の間では一般的に普及しているそうですが、日本ではまだ平成20年に中小企業庁で研究を開始したばかりの新しい手法です。 信託では、不動産や事業オーナーなどが家族のために資産を運用する目的で信託会社などと契約を締結します。信託会社などへ資産を移転して運用と管理を任せ、その運用益と元本を家族などに分配するという手法です。信託を活用すると資産の受託を任せた人が亡くなった後も実行力が継続するので、時間を超えて資産を承継することが可能になるため、相続における争いや死後の資産管理に不安のある人にとっては有用な方法であるようです。 竹仲氏からは、信託会社を通さない方法など、町家の相続にふさわしい手法があり、検討の価値があることを教えていただきました。参加者からこれまで携わった実績の紹介もあり、さまざまな事例を伺うことができました。 来年度には相続税増税を控えていることもあり、みなさまの関心も高く、活発な議論が交わされました。 |
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