京町家研修会の企画
京町家ならではの店の構え方、商品の陳列の仕方、商売の仕方などを歴史や文化の面で学んでいただくことを目的 に設定し、1京町家の歴史・成り立ちと、京町家再生研究会が改修した京町家の改修事例を説明するセミナー、2京 町家活用店舗の見学会の2本仕立てで、まる一日かけて京町家を堪能していただくことにしました。 1グループ25人程度、それぞれ同じ内容で一日間の研修を行うためには、課題がいくつもありました。30人程 度という人数が一つのネックになりました。セミナーを開催できるような町家、みなさんで食事をとっていただく会場、視察先としても一度に入れるような町家の店舗というのは規模として難しいところです。また、別の日に同じ会場を用意するのも難しいことでした。東京とは地理的な感覚も異なり、それぞれの場所をつなぎながら、先方のリクエストにお応えするのは、なかなか大変でした。再生研、友の会関係者や改修先などのご協力を得て、視察先の町家 を用意、改修など関わった担当者が現場で解説することにしました。 試行錯誤のなか、光が見えてきたのは、3人の担当者が実際に下見に来られたことでした。事務局3人と一緒に予 定している町家を回りながら、一緒に食事をしている間、小島理事長の町家で暮らすという考え方に共鳴され、「そのお話を是非参加者にして欲しい!」ということになりました。やはり、町家に実際に関わる人々と交流することが一番だと感じました。 1月30日と2月7日の両日、無事実施することができました。今回お見えになったのは、アパレルから飲食まで 様々な業種のテナントの店長さんや店員さん、荻窪店全体の店舗の在り方をデザインされている営業の皆さん、合計 50 名余りの方々です。みなさんから熱心な質問もあり、訪問先の京町家の所有者さんや店舗の店員さんのご理解もあり、またうれしいことに私たちの熱意も伝わって、実り多い研修会になったのではと思っています。 今後も、京町家に関心をもっておられる方はもちろん、これまで京町家とご縁がなかった方々にも、ひろく京町家の魅力を発信できるような研修会を企画していきますので、ご要望などございましたら、是非お知らせください。 <惣司 めぐみ(京町家友の会)>
◆実施概要 2018年1月30日
22018 年2月7日
スタッフ:露木理也子、惣司めぐみ、丹羽結花 |
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