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京町家情報センター
おそうじ隊第2弾 ―ベンガラ塗り―

5月18日(日)、薄日の差す絶好の作業日よりに、おそうじ隊が集結しました。場所はこの前ふき掃除をさせてもらった堀川今出川の近くの貸す予定の京町家。集まったのは学生5人、学生ではない人5人の計10人。全員女性でした。

さっそく足もとを汚さないようにビニールで養生をして、表の格子の風化してしまったベンガラをとりはずす作業からかかりました。これがなかなかの難物。きれいにとれて下地の木が出てくるところはいいのですが、太陽や雨にあたってない所はしっかりくっついていて、きれいにとれません。午前中で終わる予定だったのですが、「納得できない」とのことで、昼食をはさんで1時間だけ延長して下地をきれいにしました。10人の女性が、道路におしりをむけて作業しているわけで、通りがかりの人は、あしを止めて見ていきます。いろいろ声をかけてくれる人もいます。注目度バツグンのなかで作業は続きました。

下地を乾かす間、中で障子の張り替えをやりました。これは実際にやったことのある学生もいて、スムーズに終わりました。ベンガラと松煤を混ぜて色を合わせ、いよいよベンガラ塗りです。液体の時の色と、塗った時の色、塗ってからの色、からぶきした時、油拭きして仕上げた時でそれぞれ色が変化していく不思議な塗料です。このころに、今度、この町家を借りる人ともう一人、男性2人が加わって作業は進みました。
結局、予定時間を1時間近くオーバーしてしまいましたが、見違えるようにきれいに仕上がり、全員手も顔も真っ黒に汚しながら、十分な手ごたえと達成感を味わったのでした。家主の岩田さん、お世話になり、本当にありがとうございました。


おそうじ隊第一回