• 京町家net ホーム
  • サイトマップ
  • アクセス・お問い合わせ
京町家再生研究会
京町家再生研究会 活動報告

7月例会 報告

「京都市伝統的な木造建築物の保存及び活用に関する条例」
(建築基準法3条の適用除外) に関する意見交換会 その2

日時 7月13日(土)14時から17時
場所 学芸出版社3階ホール

 祇園祭でにぎわうなか、4月の勉強会をふまえて、京都市の担当者のみなさまから率直な意見を伺う機会を設けました。条例の背景について、高木勝英氏(都市計画局建築指導部建築安全推進課長)と溝上省二氏(都市計画局建築指導部建築指導課長)からご説明いただき、門川信一郎氏(都市計画局建築指導部建築指導課担当係長、建築審査会・京町家保存活用)から条例に関する指針及び運用についてのご説明をいただきました。
 適用第1号に関わった松井薫氏から具体的なやりとりや疑問について紹介があり、宗田好史先生の司会進行で、いくつかの論点について議論を重ねました。
 特に構造の健全化、耐震性や防火性能については、それぞれの見解の相違や限界など、率直な意見が交わされました。条例そのものは大変画期的なものですが、安全性を担保しながら実践するにあたり、多くの問題があることも明らかです。一方、行政指導の捉え方についても、双方で受け止め方がかなり異なることがわかりました。また、できあがったものをいかに維持管理していくのか、というソフト面の問題も残っています。
 これらの課題を解決していくために、お互い協働していくことが必要である、との意見は一致しました。そのために専門家としてどのような説明責任を果たすことができるのか、町家の特性を生かした再生とはなにか、今後も理論と実践を積み重ねていかなければなりません。具体的な事例を積み上げていくなかで、望ましい手法が見えてくるかもしれません。
 消防や景観など、別の側面からも議論を重ねる予定です。これからもみなさまのお知恵を借りながら、進めていきたいと考えています。
 当日は雷雨の中、会員以外の関係者の方々にも多数お集まりいただき、総勢26名で活発な議論をおこなうことができました。今後もみなさまの参加をお待ちしております。

詳細は論考をご覧ください

過去の活動報告