![]() ![]() ※「京の菓子暦」は、平成14年(〜15年)の取材記事です。
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![]() 和菓子は京都人の毎日の暮らしに密接に結びつき、生活と心を豊かにしてくれています。毎月のお菓子を紹介しながら、その奥にある京都の知恵と文化を探れたらと思います。 |
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◆お正月用の生菓子 一般のおうちでも、お正月にはお客様が来られたときにお出しできるようにと、生菓子を用意しておきます。生菓子といっても、お正月の三が日は日持ちがするようにしてあります。和菓子屋さんでは、年末のうちにお正月用の生菓子の見本を作って、それらを木箱に入れ、注文をとりに回ります。普通のお饅頭より一回り大きな「菊寿」や「巌(いわお)」は、おせちのお重箱用やお正月の進物用に使われます。 |
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お正月用のお菓子としては、昔からの縁起物、たとえば松竹梅や鶴亀をかたどったもの、その年の干支をなぞらえた形や焼印を使ったもの、勅題歌(今年は「街」)にちなんだものなどがあります。 |
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※「花びら餅」は、お正月のお菓子というよりも、裏千家の初釜に用いられることが多いお菓子です。 |
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![]() 和菓子の中で、「羊」の字がつくのが「羊羹(ようかん)です。 鎌倉時代に禅僧が点心の一つとして日本に伝えたといわれています。もともと中国で唐の時代に羊の肝などで作った回教の儀式用の料理があったことに始まり、日本では獣類ではなく精進のもので代用していった結果として、その名前だけが残ったと考えられます。「羹」は「あつもの」とも読み、お吸い物または汁物をさします。「羹」の意味が独立して、室町時代以後、現在の蒸し羊羹に似たものができたようです。一般に「丁稚羊羹」と呼ぶ、小豆に米の粉を入れて蒸したものです。 |
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協力:大極殿本舗・六角店「栖園」 京都市中京区六角通高倉東入る南側 |
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